毎日だって好きって言うよ。
14♡毎日だって好きって言うよ。
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「……はぁ」
俺は、いつもの体育倉庫裏で寝転がって空を仰いでいた。
今日は絵に描いたような冬の快晴で、雲ひとつ見当たらない。
それでいて空気は冷たく乾燥していて、吐いたため息は白く濁ってすぐに消えていった。
地面に付けた背中はもうこんなに冷たいのに、まだピヨちゃんを背負った時の温もりが残ってる。
寒がりなくせに体温高いのな。
柔らかいし、いい匂いがするし、俺の首に回す腕に力が篭ったかと思えば、耳もとで
“……好き……”
って……。
「はぁぁぁ……」
俺はまたひとつ大きなため息をつく。
自分の額を拳で叩きながら。
あんなの…反則だろ。
思い出すだけで心臓が煩い。
勘弁しろよ。
どこぞの童貞野郎じゃあるまいし。
俺みたいなのがドキドキするとか、気持ち悪いだろ。
ていうか、あの子大丈夫だったのか?
保健の先生は、ただの貧血って言ってたけど、倒れた時頭打ってたしな…。