毎日だって好きって言うよ。
あれ以上バカになったら……。
って、俺が心配することじゃない。
ピヨちゃんには友野君がいる。
現に保健室に直ぐに友野君が駆け付けて来ただろ。
考え過ぎなんだ俺は。
こんなに誰かのことで頭がいっぱいになるとか……あり得ないだろ。
「悠太!!こんな所にいたっ!!」
一気に意識を引き戻されて、驚いて身体を起こせば、血相を変えた様子の絢と周の姿。
こいつら、何でこの場所知ってるんだ。
「何?」
「何じゃないよ!!」
ただ、“何?”って言葉しか発してないのに、なぜか怒られている理不尽さを感じながら、俺は首を傾ける。
そうすれば、いきり立つ絢を制して周が前に出てくる。
「さっき、ヒヨコちゃんのお友達が血相変えて教室に来て、ヒヨコちゃんが……」
周の焦った表情に、心臓がドクンッと嫌な音を立てる。
「……ピヨちゃんが……何?」
「ヒヨコちゃんが、いなくなったって」
嫌な汗が、俺の背中を伝う。
「……は?いなくなったって何だよ。
だって、さっきまで保健室で眠ってたはずじゃ…」