毎日だって好きって言うよ。
「うん。だけど、目を離した隙にいなくなってたって。カバンとかも置きっ放しらしいんだけど……これが……」
周が俺の前に突き出したのは、
「これ……」
クリスマスの日、俺がピヨちゃんにとってあげた猫のキャラクターのキーホルダー。
それと一緒に添えられたメモ紙には、
【悠太先輩。今までありがとうございました。これはお返しします。
ピヨ】
そう書かれていた。
「ヒヨコちゃんがいたベッドの上に置いてあったって……」
「あの子……変な気起こさないといいんだけど…」
そう言う絢の顔は真っ青で……。
……いや…そんな…いくらなんでも……。
「…いくらなんでも、それはないだろ?たかが、ふられたぐらいで……。」
「“たかが”!?」
絢は俺の胸ぐらを掴んで、今にも泣きそうな顔で睨んでくる。
「“たかが”って何!?何であんたがヒヨコちゃんの気持ちを“たかが”なんて決めつけるの!?
ヒヨコちゃんにとって、あんたに対する想いが自分ごと消しちゃわなきゃ消えないぐらいの想いだったら!?あんた同じことが言えるわけ!?」
「……っ」
俺は、絢の手を振り払い地面に目を落とす。