毎日だって好きって言うよ。
「悠太はとっくに、もう“愛”が何か気付いてるはずだよ」
「……っ!」
––––––気が付けば、走り出していた。
「あ!そうそう!悠太ーーーっ!!屋上探すの忘れてたーーーっ!!!」
そう叫ぶ、絢の白々しい演技にも気付かないほど、俺の頭の中はピヨちゃんでいっぱいで……。
一歩踏み出すたびに考えてた。
この気持ちをどう伝えればいいのか。
どうやったら信じてもらえるのか。
君はどう伝えていたか……。
「っはぁ…屋上とか……最初に探せよっ…」
切れる息も。
焼けるように痛む喉も。
限界を超えて痛む足も。
全部彼女の為だと思うと、少しも苦じゃなかった。
あー。
もう俺、本当どうにかしてるな。
こんなの全然俺らしくない。
こんなに必死になって、かっこ悪ぃ。
でも…
だけど…
そんなのもう、どうでもいいや。
–––––––バンッ!
「…っはぁっ…はぁっ…」
屋上へのドアを勢いよく開ければ、眼前には薄い青の空。
息を整えながら目を凝らせば、その真ん中で……
「……いた……」
ピヨちゃんが……
ラジオ体操を踊っている。
……は?
ラジオ体操?