毎日だって好きって言うよ。
だめだこれは。
一旦出直そう。
そう思って立ち上がり、ドアノブに手をかければ、ガシッと腕を掴まれる。
「お待ちくだされ」
「……え?」
「水島陽伊代が送る––––」
は?
「東阪悠太の好きな所!ベスト3!!デデン♪」
な……。
「まずはベスト3からの発表です!!」
「ちょ…急に何……」
「デデデデデデ…デン!!
スペシャルハイクオリティなその容姿っ!!!」
ビシッと指を差され、もはや硬直する俺。
「悠太先輩のその容姿は、万物を制する美の中の美っ!!半径1メートル以内に近付かれたら最後!!脳細胞まで破壊する殺人アメーバ並みの破壊力で私の心臓に侵食し喰らい尽くす……
美のバイオハザードやっ!!!」
……おい……。
「い…意味分かんないんだけど……」
口角をひきつらせる俺に、彼女は満足そうにニヤリとして、またそれを続ける。
「そして!!第2位!!デデデデデデ…デン!!
糖蜜のごとく甘いそのボイスゥッ!!!」
「……」
「耳元で囁かれたらアウツッ!!“あ”と言われただけで致死量!即死っ!また来世で会いましょう!!」
「ね…ピヨちゃん……本当まじで……」
「そしてそして!!!早ある第1位は!?!?
デデデデデデ…デン!!
性格ぅぅっ!!!」
き、聞いてねぇ……。