毎日だって好きって言うよ。
「言ったじゃないですかぁ!!前にっ!!キ、キキキキキキスとかっ…そういうのは、好き合っているもの同士がすることでっ……」
「うん。だからいいじゃん」
「え?」
ぽかんと口を開ける私に、悠太先輩は口角を上げる。
「好きならキス、してもいいんでしょ?」
………………
…………what's?
え…そ……それって……。
「好きだよ。ピヨちゃん」
「う……そ……」
「嘘じゃないよ」
「だって……悠太先輩は、地球が爆発しても、銀河がブラックホールに吸い込まれても、私のことを……好きになることはないって……」
「そこまで言ってない。……まぁでも、そのくらいには思ってたかも」
悠太先輩はどこか懐かしそうに、憂いを帯びた笑みを見せる。
「だけど、ピヨちゃんが言ったんだろ?“どんなに0に近い絶対でも、可能性が0なんてことはあり得ない”って」
悠太先輩……覚えててくれたんですか…?
「0.000000001%…引き当てたねピヨちゃん」
そう言って目を細めて微笑む悠太先輩。
そして先輩は、私の額に優しいキスを落とす。
「……っ」
「ピヨちゃんの為なら、一歩でも二歩でも踏み出すよ。だからさ…」