毎日だって好きって言うよ。

悠太先輩のお父さんは、相変わらず多忙を極めているようで、もちろん今日も不在。


悠太先輩のお家には、私と悠太先輩の2人だけ。


甘かった…。


なめていた…。


東阪悠太という男を……。



「…あの…私は今、友野の話をしてまして…」



最近の友野は、ちょっとうざい。


私が悠太先輩と仲良くしてると、チクチクチクチク言ってくる。


今日も放課後しーちゃんと友野が、最近出来たドーナツ屋さんに寄っていこうって話になったらしく、当然私も誘われた。


だけど、先に悠太先輩と約束をしていた私は断り、誠意を込めて謝ったんだ。


そしたらあいつめ…


『へーえふーん。陽伊代さんは彼氏が出来た途端“お友達”は後回しなんですね〜』


とか言ってきやがる。


昨日も一緒に帰ったばっかだろうがチビスケ。


まるで、娘に初めての彼氏が出来た時の父親みたいに口煩いし、しーちゃんに『あんたチクチクジメジメうざいっ!なめくじかっ!』てひっぱたかれても懲りずにそうしてくるもんだから、さっさと彼女でも作ってくれりゃいいのに。


と。


そんな話を悠太先輩にしてたわけなんだけど……。
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