毎日だって好きって言うよ。

話している最中に、あれよあれよと態勢が変えられ、


なぜか今、私は悠太先輩のベッドの上で後ろから抱き締められている。


近いっ!

近いなんてもんじゃない!!


耳に悠太先輩の息があたってくすぐったいぃ〜〜!!


「他の男の話ばっかりするのは、この口?」


「……あっ!」


そう言って落ちてくる、悠太先輩のちょっと熱い唇。


うわーー!!

うわーー!!

うわーー!!


頭の中は例のごとく大パニックだ。

そんなのお構いなしに降り続けるキスの雨。


大洪水です!

隊長!!


大洪水しますって!!



「……っふ…はぁ…。DVD…観に来たのに……」


「…覚えておかなきゃだめだよ?男にDVD観にうちに来ないかって言われたら、大概が下心ありの口実だから」


「……え」


そ…そういうものですか…?

それは、悠太先輩だけなのでは…。


「それにしたって…ちょっとやばいかも。

好きな子とするキスって、案外興奮するもんなんだね」


「ぅえ!?」


「俺、あんま長くは我慢出来そうにないから、宜しくね。ピヨちゃん」


「……っ!」


額に額をくっつけて、動揺する私を見てククッと喉を鳴らして笑う悠太先輩。


そしてまた、キスが降ってくる。


深いキスに息の仕方も忘れて、空気を取り込むように息を吸い込めば、またすぐにそれを塞がれてしまう。
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