毎日だって好きって言うよ。

なんだこれ。

幸せすぎて頭がぼーっとする。


まるで夢の中にいるみたいだ。



どうしよう。

もし本当に夢だったら。

目が覚めて、悠太先輩がいなかったら。


悠太先輩がいないのなんて、きっともう今の私には耐えられたものじゃない。


「ううぅ~~~!!」


「え。泣いてるの?ごめん。がっつきすぎた?」


「違いますぅ~~~!!」


突然泣き出す私に、弱り顔で涙を拭ってくれる悠太先輩。


「なんか……信じられなくてっ……。悠太先輩のこんなに近くにいられるのがぁぁぁ……」


悠太先輩は、おいおい泣きだす私を見ながら「信じられないかぁ…」と顎に手を当て考え込む。


信じられるわけがない。


あの悠太先輩が。

あの伝説(?)の悠太先輩がっ!!


「こんな、突っ走るしか脳のない私みたいなメス豚なんかを~~~!!」


「また暴走してる…まったく…」


悠太先輩はそう言ってため息をつくと、


「きゃっ!」


私を持ちあげて、自分と向き合うように膝の上に乗せた。


「陽伊代だからいいんだよ」


「!?」


名前……。


悠太先輩の口から出てきた私の名前は、凄く凄く甘い響きで……。


「鍵かけた俺のドアをぶち壊せたのは、突っ走ることしか脳のない陽伊代だからだと思うけど?」
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