毎日だって好きって言うよ。
3♡ご褒美とBirthday
「悠太先輩みーっけ♪」
「げ。」
遠くに聞こえる3限目を知らせるチャイムをよそに、今私がいるのは、あまり使われていない第2体育倉庫の裏にあるちょっとしたスペース。
「何でここにいるって分かったの?ここあんまり人が来るような所じゃないんだけど…」
「えへへ!何言ってるんですか!先輩のことなら何でもお見通しですよ!これぞ愛のパワーってやつです!」
「正直に後つけてきたって言ったらどうなの」
「このストーカー。」と言って、片手で私の両頬をブシュッと潰しタコ顔にしてくるのは、相も変わらず綺麗なお顔の悠太先輩。
今日もまた一段とカッコウィーです!!
それにしても、ストーカーだなんて人聞き悪いなぁ。
先輩に用事があって探してたら、たまたま先輩がこっちに向かうのが見えたんだもん。
たまたま声を掛けようと思ってついてきたら、たまたまここに着いたわけ。
たまたま、ね。
ま。
珍しく悠太先輩が女の子を連れずにどこかに向かおうとしてたから、何をしようとしているのか興味があったのは事実だけどさ。
別に、ストーキングしてたわけじゃないもん。