毎日だって好きって言うよ。
バカになるんじゃないかと思うほど、頭を横に振って、
「そんなことありませんっ!!!
まさか、今日みたいな特別な日に、悠太先輩に会えるなんて思ってもみなかったから…っ!!
嬉しくって…頭の中プチパニックで…っ」
自分でも分かるほど真っ赤な顔で必死に先輩にそう訴えかけると、
「そっか。なら良かった。」
悠太先輩は、私の顔を覗き込んだまま、満足そうな笑みを浮かべて、そう言った。
悠太先輩…。
もしかして…もしかすると、私の為にわざわざうちまで来てくれたんですか?
私が喜ぶと思ったから。
私を…喜ばせたかったから?
ねぇ、悠太先輩?
それって、少しは私のこと大切に思ってくれてるって…
そう思うのは、やっぱり自惚れているのでしょうか?
「思ったより忙しくて、なかなか連絡出来なかった。遅くなって本当ゴメンね」
「いえ!全然大丈夫です!こちらこそ、用事があったなんて知らずに、こんなお願いをしてしまって…!」
「いや、いいよ。俺が女の子との約束忘れてただけだから。
あ。実はその子んちがこの辺りでね、そういえばピヨちゃんち近かったなーって思って寄ってみたんだけど、本当近くてビックリ」
「………。」