毎日だって好きって言うよ。

「これ…私に?」


「そ。プレゼント。」


「〜〜っ」


悠太先輩が、私にプレゼント…。


「どうしよう。先輩…」


「ん?」


「私、このクッキー、もったいなくて食べる勇気がありませんっ‼︎」


眉を下げながら、本気で困っている私を見て、悠太先輩は1度目を丸くすると、とうとう吹き出してしまった。


「あはは!なにそれっ!ピヨちゃんてホント面白いね」


「わ、笑いごとじゃないですよ〜っ!」


悠太先輩は、目尻の涙を拭き取ると、

「貸して」と言って、私からクッキーを奪う。


器用に包装を解いて、中からクッキーを出すと、


–––––パキンッ



「ああぁぁぁぁぁーーーーー!?!?
何で割っちゃうんですか!?!?」


「これで、食べないわけにはいかないでしょ。」


見るも無残に真っ二つのカボチャお化けが、先輩を睨んでいた。


「せっかく…家に飾って、一生涯大切にして、最後はお墓まで持っていこうと思……もがっ!?」


「ピヨちゃん。うるさい。」


先輩によって、口の中に放り込まれたクッキー。
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