毎日だって好きって言うよ。
4♡あの日のヒーロー
「あまーーーーーーーーい‼︎‼︎」
「ちょっ!しーちゃんっ…!」
さて、無事(?)に誕生日も終わり、休み明け早々しーちゃんと放課後デートをしています!
「なによ。ケーキバイキングに来て甘いって叫んで何が悪いの」
「そっち!?今のそっちの甘いなの!?」
ケーキバイキングに着くなり、私はしーちゃんに誕生日の日の出来事を一通り話した。
先輩が、ついでだとしてもわざわざ家まで来てくれて、
哀れみだとしてもプレゼントを用意してくれて、
挙げ句の果てには、カボチャお化けのクッキーに似ていたからと耳にかぶり付かれる。
そんな一連の出来事を話せば、しーちゃんは不服そうな様子でケーキを食べるその手を止めた。
「なーんだ。東阪先輩から連絡こなくて、しょげてる陽伊代でどう遊ぼうか夜な夜な考えてたのに。結局甘々な誕生日だったわけですね」
「そんなー♡甘々だなんてー♡……て、夜な夜ななんつー不吉な遊び考えてんだっ‼︎」
ドンッとテーブルを叩けば、テーブルの上のアイスレモンティーが大きく波打つ。