毎日だって好きって言うよ。
「ねぇ。何でピヨちゃんはめげずに毎日告白してくるの?」
「え?何でってなんですか?」
私は、さり気なく先輩の隣に体育座りで座る。
「普通、諦めるでしょ。俺に“本気”を求める子は、みんなそうしてる」
「みんなって…。私は私ですし…」
「うん。だから?」
「……っ!」
しまった!
近くに座り過ぎた!!
私の顔を覗き込むように視線を合わせる先輩と
予想以上に顔の距離が近くて、心臓が煩く騒ぎ始めてしまう。
「こんなことで赤くなるくせに。何でさっきのアレを受け流せるのかね」
そう言って先輩は、眉を寄せてまた苦笑する。
アレってつまり、女子とのあんなことやこんなことのコトだよね。
うん。
だってアレは…
「だってアレは、先輩の“本気”じゃないから…」
「?…俺はいつだってアレは全力だけど。」
「〜っ!って、そうじゃなくてっ!!」
下ネタかっ!!
「悠太先輩は誰にでもああいうことが出来るけど、結局誰も本気で好きじゃないでしょ?
だからいいんです。私は、悠太先輩の心が欲しいので。悠太先輩のお遊びに一喜一憂はしません」