毎日だって好きって言うよ。
最後に超適当な推薦をして、肥田先生は教室を出て行った。
*
「体実〜〜〜!?」
「んだ。」
休み時間。
友野の机まで行きそう言えば、友野は心底面倒臭そうな顔をする。
「俺、部活もあんだけど。」
「だよねー。友野、暇そうなのは見かけだけだもんね」
「うわ!何か引っかかる!今の言い方何か引っかかる!!」
「うーん困ったなぁ。てことは、誰か他の男子に頼まなきゃいけないのかぁ…」
友野の前の席の椅子に座って、友野の机に垂れていれば、なんとなく友野の視線が刺さって見上げると、
「てかさ。陽伊代、何で体実なんて受けた?お前、そういうの苦手だろ?」
訝しげな表情で友野が見ていた。
さすが友野。
勘が鋭い!
「えへ♡実は、悠太先輩も体実らしくてね♡悠太先輩と放課後居残り♡とか、夢だったからさぁ…つい♡」
「…やっぱりな…。つい♡じゃねーよ。まんまと肥田ゴリラの策略にハマりやがって」
「テヘ♡」
友野は呆れたように大きなため息をつくと、なんだか面白くなさそうに、椅子の前足を浮かせて揺らしている。