毎日だって好きって言うよ。


ニッコリ笑って手を振る先輩。


その周りの女子のナイフみたいな視線。


私の手首を掴む冷たい友野の手。



ん?

んんん???


何だか、波乱の予感???











「というわけで、実行委員の仕事は、プログラム作りと前日準備、当日準備、後は当日先生方の運営の補助です」


黒板に箇条書きされた内容を指しながら、説明しているのは先輩のクラスの担任、大原先生。


「後片付けは委員じゃない生徒達と協力のもと––––」


大原先生は、うちの学校の先生達の中でも歳のいった先生で、一部では長老ってあだ名で呼ばれてる。


普段おっとりした優しいおじいちゃんって感じの風貌なのに、怒らせると百発百中のチョーク飛ばしで生徒達を地面に沈めていくとかいかないとか…。


噂の一人歩きって怖いよね。


全然そんな風には見えないけど…「コラァッ!東阪!また寝とる!!」


––––––––ビシィッ!!!



!?!?


「痛い…」


頭をさすりながら、伏せていた顔をムクリとあげる悠太先輩。


伝説のチョーク飛ばしっ‼︎‼︎‼︎

噂じゃなかったんだっ‼︎‼︎‼︎



…ていうか、先輩痛そうぅ…。
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