毎日だって好きって言うよ。
ニッコリ笑って手を振る先輩。
その周りの女子のナイフみたいな視線。
私の手首を掴む冷たい友野の手。
ん?
んんん???
何だか、波乱の予感???
*
「というわけで、実行委員の仕事は、プログラム作りと前日準備、当日準備、後は当日先生方の運営の補助です」
黒板に箇条書きされた内容を指しながら、説明しているのは先輩のクラスの担任、大原先生。
「後片付けは委員じゃない生徒達と協力のもと––––」
大原先生は、うちの学校の先生達の中でも歳のいった先生で、一部では長老ってあだ名で呼ばれてる。
普段おっとりした優しいおじいちゃんって感じの風貌なのに、怒らせると百発百中のチョーク飛ばしで生徒達を地面に沈めていくとかいかないとか…。
噂の一人歩きって怖いよね。
全然そんな風には見えないけど…「コラァッ!東阪!また寝とる!!」
––––––––ビシィッ!!!
!?!?
「痛い…」
頭をさすりながら、伏せていた顔をムクリとあげる悠太先輩。
伝説のチョーク飛ばしっ‼︎‼︎‼︎
噂じゃなかったんだっ‼︎‼︎‼︎
…ていうか、先輩痛そうぅ…。