毎日だって好きって言うよ。

頭をさすりながら、まだ寝ぼけ眼でボーッとしてる先輩に、不謹慎ながらクスリと笑みが溺れてしまう。


先輩と同じクラスになるなんて、先輩が留年でもしない限り絶対にありえないことだもんなぁ。

まぁ、そんなことあるわけないし。


こんな教室でしか見られない先輩、凄く新鮮だ。


もう一眠りしたそうに、大あくびをする先輩は
何だかちょっぴり可愛いし…。



あー…幸せ♡

ずっと見てたい♡

なんでこんなに素敵なの♡


「おいっ…陽伊代!」


「煩いなぁ友野!後にして!今忙しいの!」


「おまっ…前向けって!」


「だから、煩いって…「水島ぁぁぁ!!!!」



「ほら、言わんこっちゃない」と額をおさえてため息を零す友野。


は!!

しまった!!!

今ミーティング中だった!!!


と思って前を向こうとするも、時すでに遅し。



–––––ビシィィィッ!!!


「っだぁぁ!?」


大原先生の投げたチョークが見事額にクリーンヒット!!


な…なんつーコントロールっ…!!!



「水島の目は後ろについてるのかの?」


ニッコリと微笑む大原先生。


やっぱり一見すると優しそうなおじいちゃん。
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