レビンのマド
友達からは麻美はしっかりしている、頼れる、何でもできるって言われてた。




実際はしっかりしなきゃいけない、頼られる、何でもしなきゃいけないそんな生活を送っていただけだった。




《する》と《しなければいけない》じゃ大きく違う。



本当のアタシはそんな立派じゃない。



アタシの心にはいつもそんな葛藤がうごめいていた。



本当の自分はどんななんだろう。



普通の家で育ったアタシは今のアタシとどう違うんだろうって……



お母さんもアタシもずっと心のそこから笑ってない気がする。




幸せってなんなんだろうね。
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