家政婦だって、恋したい

「あなたたち、本当に付き合ってるの？」

「！」
(麗奈さん、やっぱり気付いてっ٠٠٠！)

私はどう答えて良いかわからず、口を開けて固まってしまう。


「いやだって、碧斗が彼女なんて٠٠٠頭でも打ったの？って疑いたくなっちゃうレベルよ。」

「そ、そうなんですか？」

「そうよ、それくらいあり得ないことなの。」

そこまで言わなくても٠٠٠と思ったが、麗奈さんが余りにも真剣な顔なものだから、それほど恋人という存在に驚いたんだろうと思った。



「それで、本題というのはーー」

麗奈さんが瞼を閉じ、意を決したように目を見開いた。