家政婦だって、恋したい





それから祝賀会が始まると、

二人の事を考える暇などないくらい忙しく、


私は碧斗さんの恋人として、

来て頂いた方、一人一人に御酌をしていった。














「―それでは、オーナーの藤崎碧斗よりお言葉を頂戴します。」




幾人かの祝辞を賜り、ガヤガヤと宴会モードだった会場が、

突然の拓哉さんの言葉に、シンと静まり返る。



そして、一斉に碧斗さんに視線が向けられた。








碧斗さんはそんな視線に構う事無く、

マイクを受け取り、ステージに登壇すると、軽く一礼して言葉を発した。








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