家政婦だって、恋したい
部屋に戻っても、碧斗さんが帰っている様子は無かった。
(鍵は私が持っているし、出掛けるなら碧斗さんに渡した方がいいよね?)
私は私服に着替えると、再びロビーに向かった。
「碧斗いいの?結衣さん、拓哉とよく一緒に居ない?」
「…それより、話ってなんだよ麗奈。」
私がロビーに着くと、
薄明りの誰も居ないロビーで、碧斗さんと麗奈さんが向き合っていた。
私は咄嗟に近くの柱に隠れてしまう。
(私何やってんだろ…)
そう思うけれど、どうしても二人の事が気になって仕方がなかった。