家政婦だって、恋したい
「٠٠٠あなたたち、本当に付き合ってるの?」
ドキッ。
(やっぱり、麗奈さんはまだ私たちの事を疑っているんだ٠٠٠)
「٠٠٠だから何回もそう言ってるだろ。٠٠٠話ってそれなら、俺は部屋に戻るぞ。」
碧斗さんはそう言うと、此方に向きを変えようとする。
私は咄嗟に、前のめりになっている体勢を引っ込めようとするが、間に合いそうもない。
「待ってっ!」
麗奈さんが碧斗さんの腕を引っ張ってくれたお陰で、碧斗さんは再び麗奈さんに向き直り、
私は碧斗さんに盗み聞きの現場をバレずに済んだ。