家政婦だって、恋したい
―今、結衣と拓哉の事を考えたくない。
俺に宣戦布告みたいな事をしてからというもの、
祝賀会では、
俺が社長関係者相手に、結衣の傍に居てやれないことをいい事に、
積極的に社長秘書という立場を利用して、結衣にくっついていた。
思い出すだけで、胃がムカムカとしてきた。
「…それより、話ってなんだよ麗奈。」
痺れを切らして、俺は麗奈に問いかける。
麗奈は、一瞬戸惑う素振りを見せるも、俺の目をしっかりと見つめた。