家政婦だって、恋したい
「٠٠٠あなたたち、本当に付き合ってるの?」
…やはり、か。
流石は幼馴染。
今日来ていた客人たちには気付かれなくとも、
長年の付き合いである麗奈は騙せなかったみたいだな。
だが、此処は押し通す。
「٠٠٠だから何回もそう言ってるだろ。٠٠٠話ってそれなら、俺は部屋に戻るぞ。」
半ば逃げるように言い捨て、この場から離れようと向きを変えようとした。
が、
何故か麗奈に勢いよく引っ張られたお蔭で、体勢を崩しながら再び麗奈に向き直る事になる。
そして数秒の間、二人の間に沈黙が流れた。