家政婦だって、恋したい
部屋に戻ると、
既に拓哉さんが起きていた。
「おはよう結衣ちゃん。朝風呂?」
「拓哉さん、おはようございます。気持ち良かったですよ?拓哉さんも入ってきたらどうですか?」
「そうだね。1回くらい大浴場入っておかないと勿体ないよね。…じゃぁ、7時半までには戻ってくるから、それまで碧斗の事宜しくね。」
「はい、いってらっしゃいませ。」
拓哉さんが出て行くと、
ソファに座って、まだベッドで寝ている碧斗さんを見つめる。
(うわぁ~睫毛長いなぁ。)
思えば、
一緒に生活してはいるものの、部屋は別々なため、ちゃんと碧斗さんの寝顔を見るのは初めてかもしれない。
(…やっぱり、綺麗な顔してる)
私は、碧斗さんの整った寝顔から目が離せずにいた。