家政婦だって、恋したい








「…そんなに見つめられると、起き辛いんだけど?」


「!!」

私は、驚きのあまり勢いよくソファから立ち上がり、後退る。



「い、いつから起きてっ…」

「んー、拓哉が部屋を出たあたりかな?扉が閉まる音で目が覚めた。」


碧斗さんはベッドから起き上がり、伸びをしてから私に近づいてきた。




「な、なんでしょう…?」

余りにも意地悪な顔をして近づいてくるものだから、私はさらにズリズリと後退る。


が、

すぐに壁に背中が当たって動けなくなった。



すると、碧斗さんから目を逸らせずにいた私のすぐ目の前に、碧斗さんの顔が近づく。







< 154 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop