家政婦だって、恋したい
「…そんなに見つめられると、起き辛いんだけど?」
「!!」
私は、驚きのあまり勢いよくソファから立ち上がり、後退る。
「い、いつから起きてっ…」
「んー、拓哉が部屋を出たあたりかな?扉が閉まる音で目が覚めた。」
碧斗さんはベッドから起き上がり、伸びをしてから私に近づいてきた。
「な、なんでしょう…?」
余りにも意地悪な顔をして近づいてくるものだから、私はさらにズリズリと後退る。
が、
すぐに壁に背中が当たって動けなくなった。
すると、碧斗さんから目を逸らせずにいた私のすぐ目の前に、碧斗さんの顔が近づく。