家政婦だって、恋したい
連れて来られたのは、横浜にある大きな水族館。
「わぁ~!水族館なんて小学校以来です!」
私は、久しぶりに訪れた水族館を前に、子供みたいにはしゃいでしまった。
「…まぁベタなところだけど、お前が好きそうだと思って。」
そういう碧斗さんは少し照れているのか、私の顔を見てくれないけれど、
私の事を考えてこの場所を選んでくれたんだと思うと、嬉しくて仕方がない。
「ありがとうございます!」
私はとびっきりの笑顔でお礼を告げると、碧斗さんの腕を引っ張る。
「!?ちょっ、結衣?!」
「ささ、早く中に入りましょう!」
私の行動に焦っている碧斗さんを無視して中に入って行った。