家政婦だって、恋したい
「あー!ゆうくんっ!お祖父ちゃんとお母さんに挨拶まだなのにっ!」
戻ってきた結衣が、既に昼食タイムだった俺たちを非難した。
「結衣ちゃん、お墓参りはあとでいいから、先に食べましょう?」
「…わかった。」
「そういえば、双子は今県外の大学だっけ?」
結衣も混ざった食事の席で、唐突に佑真が尋ねる。
「そうよ〜!祐樹(ゆうき)も良樹(よしき)も今年は就活生だから、相当苦労してるみたい。正月休みに帰ってこれるかわからないって言ってたわ。そういえば、佑真くんもよね?どうなの?」
「あー…俺はもう決まったというか、その…」
成り行き上そうなってしまったけれど、こいつはまだ俺の会社に来るのを、まだ納得していないようだと悟る。
俺はニヤリと、佑真を見た。