家政婦だって、恋したい
迎えた、緑花が帰国する日。
「お待たせっ!待った?」
「ううん、さっき来たから。」
久しぶりに見る緑花は、以前よりも少し大人びていて、
黒のスキニーに白のシャツ、ベージュのコートというシンプルな格好だが、彼女のスタイルの良い体型が際立っている。
「日本も変わらないわね。」
そう言って東京の街を眺める緑花。
背が高く、モデルの様なプロポーションを持っている緑花は、その場にいる男性を虜にしていた。
「さ、何処か入りましょ!」
緑花は、私の腕を掴むと、ヒールの音をなびかせながら、近くにあったお洒落なカフェに入っていった。
「さ、話してもらうわよ?結衣。」
カフェに入って、
ホットコーヒーと共に、魚介のトマトクリームパスタとパンチェッタとほうれん草のペペロンチーノを注文すると、緑花が勢いよく尋ねてきた。