家政婦だって、恋したい





「そういえば、明日はクリスマスイヴよね?どうせ、このメンバーは何も予定無いんでしょうから、クリスマスパーティしない?」

突然、閃いたように迷惑な事を言い出す緑花。


(・・・は?クリスマスパーティだと?冗談じゃない。)

俺は、クリスマスパーティをする自分を想像して、心底嫌な顔をする。

「・・・ふざけんなよ、お前。俺を巻き込むな。」

「別にいいじゃない〜。碧兄だって、夜は暇でしょ?」

「暇じゃない。たった今暇じゃなくなった。」

「碧兄のケチっ!結衣だって、クリスマスパーティしたいよね?」

直に俺に言うのが駄目だと思ったら、傍観者だった結衣に助けを求め出した。


「えっ!?えっと・・・うん・・・」

結衣は、聞こえるか聞こえないかくらいの声でボソッと言うと、上目遣いで俺を見て来た。

「・・・わかったよ、好きにしろ。」

俺が諦めると、緑花は勝ち誇った様にふふんっと鼻で笑った。





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