家政婦だって、恋したい
結局、
その日緑花は俺の家に泊まり、翌朝を迎えた。
「碧斗さん、おはようございます。」
いつも通り、朝7時に起きてきた俺は、
これまたいつも通りカウンターチェアに腰掛け、結衣が並べた目の前の朝食にありつく。
「…緑花は?まだ寝てんの?」
俺は浅利の味噌汁を啜りながら、結衣に問いかける。
「はい…時差ボケもあると思いますが、緑花は朝に弱いので…」
「だろうな。」
そんなこと、分かり切っていたけどな。
あいつが朝ちゃんと起きれた例がないし。
学生時代だって、
母に叩き起こされ、ギリギリの時間に運転手に送ってもらう毎日だったし。
「…んで。本当に今日、クリスマスパーティとやらはするつもりか?」
俺は食後の緑茶を飲みながら、食べ終えた食器を片している結衣に最終確認をする。