家政婦だって、恋したい
仕事熱心な二人
―結衣side―
気が付くと、
私は見知らぬベッドに寝かされていた。
「…ここ、何処?…今何時…?」
私は辺りを見回すが、携帯も時計も見当たらなかったので、とりあえず部屋を出てみることにした。
部屋を出て、リビングダイニングに行くと、昨日碧斗さんの家に来たことを思い出した。
「そうだ私、昨日碧斗さんに明日の朝の予定を聞き忘れて、お風呂から上がるのを待ってたんだった!」
それなのに寝てしまうとは…家政婦として何たる失態。
おまけにベッドに運んだのは雇い主様。
(クビかな…?)
私はビクビクしながら、いつ起きてくるかも分からない、碧斗さんの朝食の支度をした。