家政婦だって、恋したい

ー碧斗sideー




妹緑花と年末年始に帰省したあと、
少しやる事があった為職場に顔を出し、5日ぶりに帰宅した。

帰宅したはいいが、1時間後にエージェントとのTV会議がある為、
今の内に何か食べておこうと、リビングダイニングに向かおうと廊下を歩いていると、

結衣の部屋から、結衣と緑花と思わしき声が聞こえてきた。


「玉の輿なんて夢を見たから、バチが当たったのよ・・・楽してお金なんか得ようとするから・・・」
(は?玉の輿?何のことだ?それに、結衣…泣いてる?)

普段なら立ち聞きなんてしないんだが、気になった俺は結衣の部屋の前で足を止める。



「別の玉の輿相手探す?私のお見合い相手なら、幾らでも紹介してあげるわよ?」

(…別のってなんだ?これじゃぁまるで、結衣は玉の輿に乗るために俺に近づいたってことか?)




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