家政婦だって、恋したい
「…朝は7時起床、8時には家を出る。」
黙々と食べ進めていた碧斗さんが、突然口を開いた。
「承知致しました。」
「量はもう少し減らせ。多すぎる。それと、全体的に味が濃い。1番大事なんだろ?塩分を気にしろよ。」
「…わかりました。」
さっきは大人しく食べてくれていたのに、食べ終わった途端これだ。
まだ寝起きで頭が回らなかっただけなのだろうか。
「じゃぁ行ってくる。」
朝食を終え、スーツをビシッと着こなした碧斗さん。
先程のパジャマ姿も素敵だったけど、スーツが一番生き生きとしていて、碧斗さんには似合う気がする。