家政婦だって、恋したい
それから半年が経った、中学3年の夏。
彼女が居なくなってからまだ半年しか経っていないというのに、
すでに俺の周りには女どもが群がっている。
数か月前までは、俺を腫れものの様に扱っていたというのに。
”お前たちが彼女の未来を奪ったくせに。”
誰が彼女を虐めていたかなんて、俺にはわかるはずはない。
だが、全ての女がそう見えて仕方がなかった。
終いに俺は、
何も出来なかった最低な自分と、
俺に群がってくる、外見と肩書にしか興味のない女どもが心底嫌になった。
そしてそれは、
女の対応の仕方を変えたきっかけとなったのだった。
女どもは俺の見て呉れが欲しいだけ。
ならば俺も、お前たちを性欲の道具として思おう。
俺は、恋してはいけないんだ。