家政婦だって、恋したい
「結衣お前っ!!昨日何処にいたっ!?」
私が帰宅するや否や、凄い形相で肩を掴んできたゆうくん。
「どこって…仕事だけど?」
「泊まりの仕事って…まさか、如何わしいもんじゃないだろうなっ!?」
「そんなわけないでしょ。馬鹿ね。」
私は、笑いながらゆうくんの額を小突く。
「じゃぁなんで携帯でねぇんだよっ!」
「あ、携帯の電源切れてたの。」
「はぁっ!?」
ゆうくんは呆れたように私を見て、深く溜息をついてから、私の肩を掴んでいた手を放した。