家政婦だって、恋したい
「それよりゆうくん、今日は予定無いの?」
「…結衣が心配で出掛けられなかっただけ。夜にはバイトに行くよ。」
「ズル休みしたの!?」
私は、信じられないという顔をゆうくんに向ける。
「そんなことより、腹減った。」
「はいはい、今作るね。」
そう言うと、冷蔵庫の中身をざっと確認し、メニューを決める。
「はい、どうぞ。」
私は、出来たばかりのカレーピラフと野菜スープを、まだ布団が掛かっていない炬燵机の上に置く。
「美味そっ!頂きます。」
目の前に出されるとすぐに、ゆうくんはガツガツと頬張りだした。
私はそれを見て微笑み、自分も遅めの昼食を取った。