家政婦だって、恋したい


しかし、

7年経った今でも、父の友人や親戚には、まだ2,000万円程しか返せていない。

父の信用はガタ落ち、友人も殆ど無くし、親戚には無視され、精神的に病んで寝込むようになった。


(私がなんとかしないと…)


弟は今、大学4年生で大事な就活時期。

姉の私がしっかりしなければいけなかった。


そこで、中学からの親友・藤崎緑花(ふじさきりょくか)に相談し、彼女の提案で、家政婦として働きつつ、玉の輿に乗ることを決意した。















だが、私の決意は脆くも崩れ去ることになる。




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