家政婦だって、恋したい
「えっ。あ、ああ。うん、お願いするよ。」
拓哉は俺とは違った、人優しそうなイケメンだ。
きっと、百発百中で女を落として来たに違いない。
それなのに、結衣に見事相手にされず、呆気に取られた顔をしていた。
「ははっ!」
それがツボに入ってしまった俺は、声に出して笑った。
「倒れた奴は、大人しく寝てろっ!」
俺に笑われている事が屈辱だったのか、カウンターチェアに座る俺を睨み付けてきた。
「えっ!碧斗さん、倒れたんですか!?朝食の食べ過ぎでしょうか?」
私のせい?と心配する結衣。