家政婦だって、恋したい
お昼くらいに、碧斗さんが起きてきた。
「体調如何ですか?」
「ああ…今朝よりいい。」
見た感じ、朝よりは顔色が良いが、まだまだ辛そうだ。
「ご飯食べられそうですか?薬を飲むためにも、少しは食べた方が良いと思います。」
「…じゃぁ少し。」
「畏まりました。」
私は、5分程でお月見うどんを作る。
「うどんか…久しいな。」
ふーふーして食べる碧斗さんの姿は、昨日までのクールな印象に、少しだけ可愛さが混じっていて、思わずきゅんとしてしまう。