家政婦だって、恋したい
今日から3日間、自宅療養するよう、拓哉さんがスケジュールを調節してくれた。
私の役目は、身の回りのお世話は勿論、碧斗さんが仕事をしないように見張る事。
(暫く家に帰れないなぁ…ゆうくんにメールしとこう。)
私は食べ終わった食器を片付け終え、付けているエプロンのポケットからスマホを取り出す。
[3日程帰れないから、家の事はお願いね。]
「よし。」
送信した事を確認すると、ポケットに戻す。
数秒後、着信を知らせるバイブが鳴るが、こうなる事は予想していたので、すぐに電源を切る。