家政婦だって、恋したい



「熱も下がってるし、暇なんだよ。やる事がないと。」

「…まぁ確かに、何処か出かけられるわけでもないし、分からなくもないが。」

拓哉さんも経験があるのか、碧斗さんに押されてきている。


「…頼むよ拓哉。」

碧斗さんは、
自分がベッドで、私たちの視線から低い位置に居る事を良い事に、上目遣いで訴えてきた。


(その顔でそれはずるいっ!)


「…分かった。会議の前に電話するから。」

とうとう折れてしまった拓哉さん。


「了解。」

碧斗さんは勝ち誇ったように笑った。



< 43 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop