家政婦だって、恋したい



そして、恐怖で肩を震わせ始めた。



ここまで来ると、流石の俺も苛めようなんて思わない。


「…とまぁ、冗談はここまでにしといてやるよ。」

今までの事は冗談にして、俺は結衣から手を離し、自分の部屋に戻ろうと向きを変える。


俺が離れると安心したのか、結衣はその場にへたりこんだ。

それを背後で感じながら、俺は苦笑いをする。





自分の部屋の扉がパタンっと閉まると、持っていたペットボトルを勢いよく、キングサイズのベッドに投げつけた。


「…はぁ、調子狂う」

俺は溜息を吐きながらボソッと呟くと、ベッドにうつ伏せでダイブした。




< 49 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop