家政婦だって、恋したい
そして、恐怖で肩を震わせ始めた。
ここまで来ると、流石の俺も苛めようなんて思わない。
「…とまぁ、冗談はここまでにしといてやるよ。」
今までの事は冗談にして、俺は結衣から手を離し、自分の部屋に戻ろうと向きを変える。
俺が離れると安心したのか、結衣はその場にへたりこんだ。
それを背後で感じながら、俺は苦笑いをする。
自分の部屋の扉がパタンっと閉まると、持っていたペットボトルを勢いよく、キングサイズのベッドに投げつけた。
「…はぁ、調子狂う」
俺は溜息を吐きながらボソッと呟くと、ベッドにうつ伏せでダイブした。