家政婦だって、恋したい
♪♪♪~
「ん…」
俺は、拓哉からの着信で目が覚めた。
まだ意識がぼーっとするが、サイドテーブルに置かれたスマホを取ると、すぐに通話ボタンを押す。
「…はい。」
{寝てた?}
「みたいだな…」
俺は体を起こして、カーテンが閉められていない窓から、すっかり夜の景色へと変貌していた東京を眺めた。
{今から会議だけど、どうする?}
「参加するが、5分待ってくれ。5分後にPCから通話する。」
{了解}
拓哉の返事を聞くと、すぐに電話を切る。