家政婦だって、恋したい
やっと会議が終わった時には、22時を回っていた。
俺は、PCの画面を閉じると席を立ち、眼鏡を外して延びをする。
「腹減ったな…」
時間を気にすると現れた空腹。
何か腹に入れようと、キッチンに向かった。
リビングにはまだ明かりが点いており、結衣がカーペットの上で洗濯物を畳んでいた。
「あっ、碧斗さん…会議終わったんですか?」
少しぎこちないが、普通に接しようとしている結衣。
「…ああ。腹減った、何かくれ。」
俺も何事も無かったかのように話す。