家政婦だって、恋したい
(この2日間、碧斗さんが居てアパートに帰れなかったから、今日は帰って家の事をしよう。)
私は、午前中に仕事を片付け、13時にはアパートに戻った。
「ただいま~」
誰も居ないアパートに入ると、何も変わっていなくて落ち着いた。
「ゆうくん、ちゃんとやってくれたのね。」
キッチンの流しには、食べた後の食器が水に浸けられていたが、洗濯物は干され、部屋は散らかっていない所を見ると、ゆうくんがちゃんと家事をしてくれたことが分かる。
「よし、今日はゆうくんの好きなメニューにしてあげるか!」
そう言って私は、やる気を出すように腕捲りをする。