家政婦だって、恋したい
―碧斗side―
結衣が俺の家に来てから、1ヶ月が経った。
俺は相変わらず、毎日22時頃まで会議の日々だった。
だけど、今週でそれも終わる。
予定では、今週の金曜日に工事が終わり、
土日は、従業員たちの練習も兼ねて、会社の幹部たちや、普段世話になっている社長関係者たちを招いた、プレオープンをする予定だ。
勿論、社長である俺や、秘書の拓哉も行く。
「…疲れた。」
俺は帰って来て早々、ダークブラウンのレザーソファに凭れ掛かる。
「お帰りなさいませ。」
俺が帰って来ると、いつもの様に自分の部屋から出て来て迎えてくれる結衣。