家政婦だって、恋したい
3人でキッチンカウンターに並んで座る。
いつもなら、私は先に食事を頂いているのだが、今日は二人が早かったのもあって、一緒に食べることになった。
「そうだっ!明日、結衣ちゃんも一緒に行かない?」
突然、思い付いたように拓哉さんが尋ねた。
「はぁ!?拓哉お前、何考えてんだよ。世話になった会社の社長や、社員が来るんだぞ?家政婦なんて連れていく馬鹿が何処にいるんだ。」
碧斗さんは、拓哉さんを睨み付けて言う。
「別にいいじゃないか。どうせ、この家に居たって、明日は帰って来れないんだし。それに、女性からの意見も大事だと思うぞ?」
拓哉さんも譲らずに答える。