家政婦だって、恋したい
(…そっか。碧斗さん、女の人を性欲の道具としか思っていないんだった…)
1か月間、私は家政婦として働かせてもらっているが、
最初はどうあれ、そんな感じは微塵も感じられなかったから、つい忘れてしまっていた。
「本当だとしても、だ。そんな宜しくない噂が流れたら、会社の名に傷が付くだろう?」
「…」
あれだけ嫌がっていたのに、"会社"と出た途端、考え出した碧斗さん。
(本当に、仕事が好きなんだなぁ…)
私は、そんな碧斗さんが素敵だと思った。
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