家政婦だって、恋したい
「別に、折角の部屋の露天風呂を楽しめば良いだろ?」
俺がそういうと、結衣は渋る顔をする。
「…それとも何か。俺がお前の入浴してるところに割り込んで来るんじゃないかとか思っているのか?…とんだ自意識過剰だな。」
俺は鼻で笑いながら、結衣を小馬鹿にして言うと、
結衣はキッと俺を睨み付けた。
「そんなこと、言われなくてもわかっていますよっ!…大浴場の露天風呂が絶景でオススメって書いてあったから、行ってみようかなと思っただけじゃないですか。それを…もうっ!」
結衣は珍しくぷくーっと頬を膨らませて怒っている。